高知県内には、活用されていない“空き家”が数多く存在します。総務省の調査によると、高知県の空き家率は全国でも高い水準にあり、今後も増加が見込まれています。
けれども、その空き家は「放置するしかない厄介な存在」ではありません。見方を変えれば、空き家は“未来の資産”となり得る可能性を秘めた存在なのです。
今回は、空き家を上手に活用して住まいや資産に変える方法、そして今注目されている中古住宅リノベーションによる再生事例を交えながら、高知県ならではの住まい活用のヒントをお届けします。
■ なぜ空き家は増えているのか?
高知県で空き家が増加している背景には、いくつかの理由があります。
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都市部への人口流出による住宅の放置
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高齢者の施設入居や相続後の未使用状態
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「売れない」「使い道がない」と思い込まれている心理的なハードル
しかし、多くの空き家は「使い方次第で生まれ変わる」ポテンシャルを持っています。特に高知の空き家は、自然やロケーションに恵まれた立地にあるケースが多く、適切に整備すれば住まいにも、貸家にも、店舗にも変身できる可能性があります。
■ 空き家を「価値ある住まい」に再生するリノベーション
空き家を活用する上で、注目されているのが「リノベーションによる再生」です。
たとえば、高知市内で30年以上空き家状態だった木造住宅を購入し、耐震補強と水回りのリノベーションを行ったご家族は、住み始めてから「古い家特有のぬくもりと、最新設備の快適さが共存する暮らし」に大満足だと言います。
中古住宅や空き家は、建築当時の丁寧な木材や造りが活かされているケースも多く、「ただ壊すにはもったいない」素材が眠っています。これを活かしながら、自分たちらしい空間をつくる。それが、今の時代のスマートな住まい選びです。
■ 空き家活用のバリエーションはこんなにある!
高知県という地域特性を活かした空き家の活用方法は多彩です。
1. セカンドハウスとして
市街地と山間部の距離が近い高知では、平日は市内、週末は自然に囲まれた古民家で過ごす“二拠点生活”をする方も増えています。
2. 貸家やシェアハウスとして収益化
若者向けのシェアハウスや、地域おこし協力隊員向けの短期賃貸として活用する事例もあります。DIY可能な「育てる賃貸」としても人気が高まりつつあります。
3. 店舗・事務所としてリノベ
空き家の1階をカフェや雑貨屋に改装し、2階を住まいとする“職住一体”のライフスタイルも、高知のクリエイターや個人事業主に注目されています。
■ 高知で空き家を活かすための具体的ステップ
Step 1:空き家の状態を調べる
まずは建物の状態を確認することが第一歩。シロアリ被害や雨漏り、基礎のゆがみなど、プロによる住宅診断(インスペクション)を活用するのがおすすめです。
Step 2:補助制度を活用する
高知県や各自治体では、空き家活用に向けた支援制度や補助金が用意されています。たとえば、リフォーム補助金や空き家バンクの活用によって、費用の一部を軽減できる場合があります。
Step 3:信頼できるパートナーに相談
高知の空き家事情を熟知した地元の不動産会社や建築士と連携することで、土地や建物の潜在的な価値を引き出すことができます。「売る」「貸す」「住む」だけでなく、「保有して活かす」という視点も含め、総合的な提案が得られることが理想です。
■ 空き家活用は、高知の未来をつくる選択
空き家をただの“問題”としてとらえるのではなく、“まちづくり”の一環として再活用すること。それが、高知県の地域力を高めることにもつながります。
住宅としての価値を取り戻した空き家が、人の出入りを生み、まちに明かりを灯す。そんな事例が、県内各地で少しずつ増えてきています。
あなたの実家や使っていない住宅も、「誰かに喜ばれる資産」へと変わるかもしれません。まずは小さな一歩から、「どう活かせるか」を考えてみませんか?
■ まとめ:空き家は“負動産”ではなく“富動産”へ
空き家は使い方次第で、暮らしを支え、資産を生み、人とまちをつなぐ大切な存在になります。高知の魅力を最大限に活かしながら、リノベーションで新しい価値を吹き込むことで、空き家は再び輝きを取り戻します。
「この家、どうしようかな…」と思ったら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。あなたの空き家には、まだまだたくさんの可能性が詰まっています。